山口県防府市
防府天満宮
JA山口宇部「ふれあい」掲載 やすらぎ葬祭辞典 ご葬儀Q&A
ご葬儀の前に ・・・ 献体と解剖
今回は献体と解剖についてです。
通常は葬儀の後、出棺し火葬を行うというのが一般的ですが、献体登録をされている方は、葬儀後、医科・歯科大学が用意した車両で大学へ搬送し、ご遺体を引き渡すことになります。
献体とは、事前に登録し、医科・歯科大学の学生の教育の為に、ご遺体を無条件・無報酬で提供することです。
医科・歯科大学では、献体で解剖実習が行われますが、1〜2年程度(長い時で3年)の期間を必要とし、解剖実習を終えた後、医科・歯科大学側で火葬を行い、ご遺骨を遺族へ返還するという流れになりますが、引き渡し前に、遺髪や遺爪などをとっておくこともできます。
献体の登録をするには、お住まいの都道府県の医科・歯科大学、もしくは献体篤志家団体(献体の会)へ申込資料をご請求下さい。
登録の際には、ご本人だけでなく肉親の方の同意も必要となりますのでご注意下さい。
献体登録をしていなくても、解剖しなければならない場合もあります。
解剖には、いくつかの種類があります。
○正常解剖…献体の解剖
○病理解剖…診療を受けていた病院で病変を調べるための解剖
※病理解剖についてはお断りすることができますが、行政解剖・司法解剖は断ることができません。
○行政解剖…警察・監察医が検案しても死因が特定できない場合に行われる解剖
○司法解剖…犯罪死のおそれがある時に行う解剖
※死亡解剖後のご遺体搬送料金は、国と山口県から搬送費用が出ることになっております。
近年では、献体のほか臓器提供について、よく耳にすることが多くなってきているようです。