山口県防府市
防府天満宮
JA山口宇部「ふれあい」掲載 やすらぎ葬祭辞典 ご葬儀Q&A
ご葬儀の前に ・・・ 遠方への搬送
今回はご遺体の遠方への搬送についてです。
よく耳にするのは、ご高齢の両親を都会で介護されているご子息が、葬儀は地元に連れて帰って行いたいと希望されるケースですが、遠方への搬送には、主に車輌と飛行機による方法があります。
車輌による搬送は、霊柩車か寝台車によって行われますが、受託する事業者は、法律により霊柩自動車運送業の認可を受けていなければなりません。霊柩自動車運送業の認可を受けていない事業者が有料で搬送を行う事や、無料とうたい搬送を行う事は違法とされています。搬送の際に発生する料金は、陸運局の規定を基に定めた金額に距離を掛けることによって算出されますが、夜間は割増料金が係るという事や、高速道路等の有料道路を通った場合の費用は実費で負担して頂く等も定められています。自家用車での搬送は、法律で禁止されてはいませんが、ご遺体を傷める恐れや感染症等の衛生上の問題の他、犯罪等の疑いをかけられる恐れもある為、おすすめ出来ません。
もし、車輌での搬送をご希望の場合、出発地の搬送事業者へお願いするよりも、到着地の葬儀社へ依頼された方が、若干費用が安く済む事があります。但し、お断りする所もあるようですので事前にご確認下さい。
次に飛行機での搬送についてですが、海外で亡くなった場合だけでなく、国内でも飛行機で搬送する事が可能です。その場合、空港までの搬送を葬儀社等の事業者に依頼しなければならないのと、空港への到着時間によっては、当日中に地元へ連れて帰る事が出来ない事もあります。しかし、航空輸送料金は距離ではなく重量によって計算されるので、車輌での搬送よりも費用を抑える事が出来ます。
遠方への搬送を行う場合、ご遺体を傷めないよう棺に納めて搬送するようになります。どういった方法で搬送を行うという事や、必要な費用等については、事前に相談しておく事をおすすめ致します。