山口県防府市
防府天満宮
JA山口宇部「ふれあい」掲載 やすらぎ葬祭辞典 ご葬儀Q&A
ご葬儀の前に ・・・ 席順と弔問作法
今回は、席順と弔問作法についてです。
まず席順についてですが、通夜・葬儀の場合、祭壇に向かって右側に遺族・親族、左側に友人・知人や職場関係の方が座る事が一般的です。そして、祭壇に近い場所に故人との縁が深い方から座ります。法要の場合も同様の席順になりますが、会食については基本的に、お寺様(宗教者様)が同席する場合一番上座に座り、その横に喪主及び施主が座ります。次に故人と縁の深い親族から順に座ります。遺族は、来て頂いた方に振舞うという形になるので一番下座になります。
次に弔問についてですが、弔問とは葬儀に参列できない場合や、訃報を聞いた後、亡くなった方の家を訪ねてお悔やみを述べる事を言います。
通夜の弔問の場合、最近は喪服で香典を用意して行かれる方が多いのですが、訃報を聞いてとりあえず駆けつける場合の弔問は、準備していたようで失礼に当たると言われ、喪服は着ずに香典も持参せず伺うのが一般的です。また、お悔みの言葉は、『重ね重ね』『またまた』等の重ね言葉や『苦しむ』『浮かばれない』等の忌み言葉は使わない様に気をつけます。この他、『冥福』等の言葉は仏教用語の為、神式では『急逝』『他界』などと言う事が多く、仏式でも浄土真宗では教えにより『成仏』『霊前』といった言葉を使いません。亡くなった時の状況などを詳しく聞いたりしないよう簡潔に挨拶し、遺族から故人との対面を勧められない限り、自分から申し出ないことが礼儀と言われています。
お悔みの言葉に限らず弔問の作法については、厳密にいえばキリがありませんので、重ね言葉や忌み言葉に気をつけて、根ほり葉ほり事情を聞いたりせずに弔慰を伝えることが、最低限のマナーと言えるでしょう。