山口県防府市
防府天満宮
JA山口宇部「ふれあい」掲載 やすらぎ葬祭辞典 ご葬儀Q&A
葬儀のしきたり ・・・ 風習と意味
葬儀に関わる風習とその意味についてご紹介します。
【火葬場への往路と帰路で道を変える】のは、道が重ならないようにする為であったり、大昔から「死」・「死霊」に対する恐怖があり、死霊が後をついてこない様に、死の穢れから逃れようとしたりするものです。
【出棺後に茶碗をわる】のは、「もう帰ってくるところは無いよ」という意味となりますが、最近ではほとんどの方がされません。
【末期の水】【枕飯】は、死者の蘇生を願い用意したものです。
【妊婦は火葬場へ行かない】は、体を気遣う考え方から発生した風習です。
【友引は葬儀をしない】は友をひくという語呂合わせによる風習でしたが、近年では宇部市で友引の日に葬儀をする事も普通になっています。
【清め塩】は宗旨・宗派により、それぞれの考え方から使わないように指導されたり、必要だと説かれたり・・・
この他にも、宇部市・山陽小野田市近郊では葬儀の後に火葬する事が一般的ですが、同じ山口県内でも火葬後に葬儀をする地域もあります。
ほんの一部しかご紹介出来ませんが、葬儀に関わるいろいろな風習には、長い歴史を通じ人々が培ってきた想いや智恵が詰まっています。そして故人への愛情、遺族の悲しみを表現した思いに通じる部分が大きいと思います。
しかし、近年では地域交流の希薄化により、風習に込められた想いや意味が薄れていると感じます。風習は強制するものではなく、よく意味を学ぶ事が葬儀を行う上での心構えのひとつかもしれません。